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デモだけじゃなかった! 「反原発」を訴える非暴力行動のいろいろ

デモだけじゃなかった! 「反原発」を訴える非暴力行動のいろいろ

4月10日、日曜日。満開の桜が咲き誇るこの日の東京で一番熱かった場所、それは間違いなく高円寺(杉並区)だったと思います。この日の午後、高円寺周辺に集まったのは1万5,000人を数えるたくさんの人々。目的は、お花見ではなく「反原発」を訴えるデモ行進でした。

このデモ、日本人の多くが想像する典型的なデモとは明らかに様子が違っていました。当日撮影された動画を見ると、参加者は若者が圧倒的多数。買い物にでも来たようなカジュアルな服装で、それぞれユニークなプラカードやフラッグを片手に高円寺の街をにぎやかに練り歩いています。中には仮装している人やラップ調でメッセージを発するDJもいて、一見するとお祭りのようにも見えるほど。かつて、日本でこんなに明るくオープンな雰囲気のデモがあったでしょうか。この光景を目にした誰もが、これまでとは明らかに違う何かを感じたことでしょう。

さて、このような原発に対する若者の抗議行動は、今に始まったことではありません。全国各地で、特に原発のある、または原発建設予定地の地元の若者たちがアクションを起こした例は、数多くあります。その形態は様々。デモの文化がないと言われる日本人の若者たちですが、それぞれの立場で考え、オリジナルの、非暴力による抗議行動を起こしています。今日はそのいくつかをご紹介したいと思います。

最も記憶に新しいのは、今年1月、上関原発(中国電力)計画の中止を求めて10代の若者を中心としたメンバーが起こしたハンガーストライキ、略して「ハンスト」です。ハンガー(飢餓)という名のとおり、何も食べずに座り込むことによって、抗議の意志を示す非暴力行動。山口県庁前に座り込んだ5人の若者たちは、UstreamやTwitter、ブログで現地の様子を中継しながら、11日間のハンストをやり遂げました。彼らの根本にある「自然を守りたい」という純粋な想いは全国の、特に若者たちの心を打ち、全国から多くの応援メッセージが届けられました。

同じく上関原発計画に反対するものとして、美しい海が身近にあるこの地ならではと言えるアクション「Watermen For Peace(ウォーターマンフォーピース)」があります。瀬戸内海に浮かぶ祝島から、対岸約4kmの田ノ浦まで、サーフボードや、カヤック、ボートで横断しようというもので、2008年からこれまでに2度行われてきました。上関原発建設により埋め立てられてしまうのは、世界的に希少な貝類なども生息する、生物の宝庫である美しい田子ノ浦の海。この場所を自らの力で渡り切ることにより、改めて自然の恵みを全身で感じようという、海を愛する“ウォーターマン”が起こした抗議行動でした。到着地では、ライブイベントなども開催され、参加者、応援者ともに、美しい海を守る決意を新たにしています。

小学生だって行動しています。伊方原発(四国電力)のプルサーマル発電(ウランとプルトニウムを混ぜたMOX燃料による発電)を止めるため、愛媛県に住む小学校5年生の男の子が「子ども署名」を発案し、実行に移しました。手書きで書かれた請願書には、プルサーマル発電の原料となるプルトニウムの非常に強い毒性に触れ、

「安全と分からないものを使って、ぼくらの未来をなくさないでください。
ぼくら子どもや、生き物が安心してくらせるような未来を考えてください。」

と、必死の思いが表現されていました。こうして集まった署名は、2009年6月の愛媛県議会に提出されました。その後も彼は、自らエネルギーについて勉強し、プルサーマルに代わる発電方法として地熱発電を提案する行動を起こしています。その強い意志を持った行動に、大人たちも大きく心を揺り動かされました。

その後、「子ども署名」の請願書は議会で不採択となり、伊方原発のプルサーマル発電は、現在も続けられています。上関原発の建設計画は、反対運動を続ける地元住民との間で、引き続き緊迫した状況が続いています。

彼らの行動は果たして無駄だったのでしょうか?

もちろん、そうではないでしょう。様々な方法で原発反対の意志を示す彼らのアクションは、それを知った人々の心に確実に伝わりました。原発の問題に対する認知を広め、考えるきっかけをつくってきました。そして、今回の震災を機に全国に広がっているデモ行動。今週末、4月16日(土)には、大阪で「原発いらん!関西行動(※リンク先はPDFファイル)」、東京・渋谷では原発被害を受けた農家のためのデモ「野菜にも一言いわせて!さよなら原発デモ!!」が行われます。4月24日(日)、26日(火)に行われる世界同時アクション「原発なしで暮らしたい100万人アクション in ヒロシマ」にも注目です。

知らず知らずのうちに「諦め」の気持ちを持ってしまっていた私たち。今、その意識が少しずつ変化し、アクションという形で現れてきているのかもしれません。この行動が多くの人の関心を集め、本当の意味で、ひとりひとりが今の社会を見つめ直す大きな力となることを願って止みません。
(池田美砂子)
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