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【転載】鞆の浦、現地見た裁判官の判決に現地見ない広島県知事が控訴

鞆の浦、現地見た裁判官の判決に現地見ない広島県知事が控訴

 埋め立て架橋計画が問題となっている瀬戸内海の景勝地・鞆の浦(とものうら)の景観保護をめぐる訴訟で、広島県の藤田知事は15日、埋め立て免許の差し止めを命じた広島地裁判決(10月1日)を不服として控訴してしまいました。
鞆の浦訴訟で広島知事控訴 「景観の定義あいまい」

 「一審判決が認めた景観利益の定義があいまいで、免許交付する知事の裁量権も不当に狭く解釈している」との理由です。

 福山市などと協議を重ねた末に「漠然とした景観保護のために事業が止まれば、ほかの公共事業にも影響が出かねない」として、広島高裁で争う方針です。わたしは以下の理由から、今回の控訴を残念に思います。

鞆の浦、現地見た裁判官の判決に現地見ない広島県知事が控訴 | 記者会見で「話し合う場を」と訴える原告団事務局長の松居秀子さん(NPO法人鞆まちづくり工房)。15日お昼のNHKニュースより。(撮影すべて筆者)
記者会見で「話し合う場を」と訴える原告団事務局長の松居秀子さん(NPO法人鞆まちづくり工房)。15日お昼のNHKニュースより。(撮影すべて筆者)
現地も見ずに「漠然とした環境保護」

 第一に、藤田知事は「漠然とした景観保護」とおっしゃいます。しかし、原告団の大井団長に「鞆」の旧跡案内をしていただいた際、2009年6月「知事は一度もこの場所にはお見えにならなかった」ということをうかがっておりますし、その後もお見えになったという話は聞きません(お見えになれば大ニュースになりますし、当然わたしもJANJANで取り上げています。)

 一方、裁判官は、判決を出す前に、実際に鞆の浦の現地を検分されています。その上で埋め立て免許を差し止める判決を出しておられるのです。

 一度も現地を見ないで、藤田知事に、裁判官を「漠然とした景観保護ののために・・・」などと批判する資格はあるのでしょうか?

 もちろん、部下に任せている、というかもしれません。でも今回の判決は、裁判所から県行政についてNOと言われたという重大事件なのです。

 知事は「今後の公共事業のあり方に大きな影響を及ぼす」ことも、控訴理由としてあげられます。
 そうであるならば、余計に、ご自身で鞆の浦へ緊急に乗り込まれるのが筋でしょう。そんな大事な事を決断するのに、現場を見ないまま、とはいかがなものか? 厳しい事を申し上げれば、今回の控訴には「重み」が感じられません。

 ひょっとしたら、自民党長期独裁政権時代からの「惰性」で、司法をなめておられるのかもしれません。司法でそうはいっても「まだまだ行政が不敗」だ、などと。

鞆の浦、現地見た裁判官の判決に現地見ない広島県知事が控訴 | 三条実美も泊まった太田家住宅。広島県知事はここから見ることが出来る景色を一度もご覧にならないまま控訴してしまった。
三条実美も泊まった太田家住宅。広島県知事はここから見ることが出来る景色を一度もご覧にならないまま控訴してしまった。
異常なまでの「控訴ありき」のかたくなさ

 第二に、知事の対応は、まともに判決で示された公共事業のあり方への警鐘を無視し、福山市当局の意向を鵜呑みにした「まずは、控訴ありき」だったとも思えるのです。

 知事は埋め立て架橋計画の共同事業者の福山市などと協議した、などとおっしゃいます。

 しかし、その福山市も一応、住民向けの説明会は開いています。が、その説明会は、まず、「埋め立て架橋ありき」の説明会ばかりでした。

 景観保護を求めて埋め立て架橋に反対する人々も、海を埋め立てるのではなく、山側にトンネルを掘って通過交通を逃がせば良いと提案していますが、福山市はそういうことは考慮せずに、とにかく、決まったことだから埋め立て架橋推進、という姿勢です。

 そうした「埋め立てありき」で他の選択肢を考慮しない、福山市当局の意向をそのまま受けた控訴だったのではないでしょうか?

 大井団長は、「県は全く反省もないまま控訴した」と厳しく批判されていました。まったくそのとおりです。

 なぜ、映画監督の大林氏を初め、多くの著名人が埋め立てに反対しているのか? 自民党の金子一義国土交通大臣(当時)でさえも、埋め立て認可を出そうとしなかったのです。
鞆架橋問題舌戦「国土交通大臣vs福山市長」・・大臣のTKO勝ち?

 藤田知事は、出身政党の自民党の大臣にも、裁判所にも「頭を冷やせ」と言われているわけです。それでも強行に進めようというのは、むしろ異常に見えます。「どういう黒い背景があるのか?」などと勘ぐる人、政治不信を強める人も多いのではないでしょうか?
県政無惨 広島県知事引退で残された苦すぎる教訓

 広島県政ではすでに、「知事がどうしてこういうことをしたいか」ということを一般県民はおろか、職員や議員までもがあまり共有化できず、無惨な状態になっているわけですから・・・。

「泡瀬干潟」も行政敗北の中、無謀な控訴では?

 さらに、広島県当局に追い討ちを掛ける判決がこの日出ています。

 沖縄県の泡瀬干潟埋め立てを巡る訴訟は、一審で既に沖縄県側が敗訴し、埋め立て計画への公金支出を差し止めを命じられていました。そして、15日、高裁もまた、一審判決を踏襲(とうしゅう)したのです。

 訴訟の争点などは鞆の浦とはちょっと違うかもしれません。しかし、海面埋め立てに対する厳しい判決で、なおかつ地裁判断を高裁も踏襲した、という点で、広島県にとり、逆風です。いわば、「出端をくじかれた」形です。

 これで、高裁も敗北すれば、広島県は大恥をかきます。沖縄で負けているのに、控訴を強行して負けたと。そして、そんな知事を出した広島県民も天下に恥をさらしかねません。

新知事は計画白紙撤回を

 全く残念なことですが、そんな藤田知事も、11月28日で任期が切れ引退です。10月22日告示・11月8日投票の知事選挙で新知事が誕生します。新知事に置かれては、いったん計画を白紙にすべきです。

 その上で「鞆の浦をどうすべきか?」を広島県知事、福山市長、賛成派、反対派、県外者も含めて忌憚なく議論できる公開の討論会などを開催すべきではないでしょうか?そうでないと、広島県民、福山市民が抱いているもやもや感を吹き飛ばせません。

 県政不信、市政不信がこのまま続くことは、不幸であると、広島県民、福山市民として痛切に感じます。今後とも、この問題でも新知事(候補)に粘り強く注文したいと考えます。
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1 ■無題

 今日TVで観ました。
 対案を出していながら、県は効果が無いと検討すらしない態度には憤りました。
 町の山側、町に沿うようにバイパスを作れば良いのです。同じ対案の図が紹介されていました。
 何故、対案では効果が無いのか説明が無いですね。これは明らかに利権絡みだと思います。
 県の案と対案との投資対効果を比べたとは思えません。
 もっと先を観れば町に沿うような形で港を見渡せるバイパスならば観光事業の可能性もあるのです。目先の利権にぶら下がる輩は、後を絶たないですね。

2 ■Re:無題

>おいらは、ちびのり。斉天大聖!さん
日本が誇る景観のうちの一つですから、それを壊すようなことはできる限りすべきではないと思いますね。

それを全く考慮することなく、計画されたから、ただ単に控訴するという広島県には腹立たしく思います。

広島・長崎オリンピックのときも何も考えずに反対したように、今の広島県知事はどうも大局を見ることができない人物に感じます。

3 ■☆

今回の判決は注目の的でしたが。

藤田知事はお金で買つたとの本がよく売れてま

す。まもなく引退ですが病気でそんなことを考え

る余裕はないです。

後ろに控える人達の声ですよ。

広島の県知事選は自民・民主の共闘です(苦笑)

4 ■支持団体というのは

>miyakeさん
困ったものですね。自分達の利益でいろいろと有害な事をします

控訴する人達には利益が絡んでいますが、反対の声をあげる人達には利益が絡んでいない

どちらが正しいかはそれだけでわかるのですがね
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